2025年06月

子育て心理のヒント vol.2

 

vol.2「子どもの成長に合わせた親の関わり方」

 

 

のべ10万人以上を指導してきた中で、

だんだん見えてくるものがありました。

 


それは、

「子どもたちの成長のカギは、

お母さまの心と関わり方にある」

ということ。

 


私は30年以上、

子どものダンス指導を通して、

親子のつながりや心の変化を見つめてきました。

 

そんな経験から、

お母さまたちの心が軽くなるヒントをお届けしています。

 

 

               〜ダンスを通して〜
           \\子育てとお母さまの人生を豊かに//

 

 


涙の奥にあるものは?

〜お子さまの「行きたくない」に込められた気持ち〜

 

「レッスンに行くのを嫌がるようになりました」

「スタジオに着くと楽しそうなのに、

家では行きたくないと泣いてしまいます」


そんなお声をいただくことがあります。

 

実際には、

スタジオではお友達と元気に過ごし、

レッスンにも意欲的に取り組んでいます。


けれど、

ご家庭では「行きたくない」「泣いてしまう」

といった反応があり、

そのギャップに戸惑われる保護者の方も少なくありません。

 

これは発表会の後に限らず、

日々のレッスンを通してどのお子さまにも訪れる

「成長の節目」のひとつです。

 

「やる気はあるけど甘えたい」

「もっと上手くなりたいけど、不安もある」

「お友達より上手になりたいけど、自信がない」

 

そんなふうに、いくつもの気持ちが行き交い、

自分の中でも整理できないまま揺れているのだと思います。

 

これはまさに、

自我の芽生えであり、

自立に向かう自然なプロセスです。


でもその心の動きを、

まだうまく言葉にできない年齢だからこそ、

「泣く」「嫌がる」

といった形で表れてしまうことがあります。

 

こうした心の揺れは一度で終わるものではなく、

成長の過程で何度もくり返し訪れます。

 


それを乗り越えるたびに、

子どもたちは少しずつたくましく、

しなやかに育っていくのだと思います。

 

このようなお話を講師が直接伺うこともあれば、

ご家庭の中でお母さまが一人で悩まれていることも

あるかもしれません。

 

けれど、

すべての方が相談してくださるわけではないことも、

私たちは承知しております。

 

そのうえで、

講師もこのような目線を持ちながら

お子さまたちと日々接しています。

 


ご家庭での様子や気になる変化がありましたら、

状況をわかりやすくお伝えいただけますと助かります。

 

 

揺れる時期は、成長の一歩でもあります。


「今はそういう時期」

と受けとめていただきながら、

お子さまの歩みに寄り添っていただけたらと思います。

 

vol.1 「がんばりすぎない子育て

 

 

《保護者さまからの Q&A》

 

Q:最近、子どもが少し慎重になったり、

不安そうに見えることがあります。

 

発表会で自信もついたと思うのですが、

どう接してあげたらいいのか迷うことがあります。

 

 

A:ご相談ありがとうございます。

 

子どもが成長していく中で、

「こうしたらどうなるかな」と

先のことを考えられるようになると、

慎重さや不安も出てくるものです。

 

それは、心が育っている証でもあります。


そんなときこそ、

そばで安心して見守ってくれる存在が、

お子さまにとって大きな支えになります。

 

また、お母さまご自身が少し体を動かすなど

リラックスできる時間を持つことも、

不安や緊張を和らげ、

気持ちのバランスを保つ助けになります。

 

お母さまの安定した気持ちは、

お子さまにとっても大きな安心につながるものです。

 

これからも、

一緒にお子さまの小さな成長を

見つけていけたらと思っております。

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