2019年08月

Amazing 潮田千春

 

森美術館 潮田千春 魂が震える
凄かったです。
タイトルと空間の中に身を置ける事に惹かれて行きました。

赤い糸の部屋は自分達も気付かない程、小さく息を呑む、そんな音を自分で感じ、周りからも聞こえて来ました。

糸の絡みもつれ、切れたり解けたり人間関係の様にと書かれていましたが、私はここは内臓かと、毛細血管が糸として人と繋がっている様で、角度を変え、時間が経つうち気持ちがいっぱいになりエネルギーが満ちてくる様でした。

次のセクション、ここでは潮田千春の作品と思想が並べられ、込み上げてきた思いはダンスをしてきた自分に共感を与えてくれました。でも潮田千春はどこまでも進み、苦しみ、探し続けました。込み上げた思いを押し殺している自分に気付きました。どんどん見るうち、残さず見て、理解する事で潮田千春は少しでも楽になると信じ、作品について行きました。
次のセクションは黒い糸。焼き焦げたピアノの匂いや椅子はストンと気持ちを楽にし、先程の込み上げた思いは心に焼き付いたと思いました。 
最後の沢山のスーツケースは人の目的としての象徴でした。これには夢をもらい、多分、ニヤニヤしながら眺めていたと思います。

ダンスに没頭し、周りとのライバル意識から始まり、自分と向き合い続ける事になりました。汗も疲れも感じなくなるくらい踊った日々。上手くなりたい、上手くなりたい、そして出来た途端 萎縮した心に気付いた時の衝撃。一体、人間とは何なのかーと。

若かった私には理解は出来なかったからこそ疑問として残り、今は理解が出来る様になりました。

何かに向上を望み、努力を続ければ、誰もが出会う壁は同じかも知れない、違う事を通して、同じ事を学んでいると、いつの日からか思っています。

スタジオの特徴

 

私のスタジオでは発表会の時にソロや少人数(好きな子と2人、3人)などで踊るナンバーを希望により受けていました。小さい時は皆んなと一緒に踊って満喫していた子供たちも回数が重なるうち、これだけでは上達が望めないと感じた事が理由です。

思った通りソロでいつかは踊ると思う子達はレッスンの集中力が違いましたし、

5、6年の間、市の主催の行事に出ていたので、クラス単位で踊っていましたが、今後は再びソロや少人数でもナンバーを作る事になるかも知れません。

でも、これが私のスタジオの特徴だと思います。いつかは一人で踊れる日を夢見て…

最近、発表会希望のお母様方たちからお話を頂くことが多く、色々と思案しています。私からは特にこうしたいなどの欲や希望はありません。

発表会希望の方が多ければ開きます。お稽古だけが良いと言われれば、それはそれで大変意味のある事だと思っています。

私の希望は今 縁のある方達と良好な関係である中で指揮をとって行くことです。

プライベートレッスン

 

このクラスがあるお陰で沢山の方に出会える事が出来ました。沢山のご相談を聞き、考えることはとても楽しいものです。

そして海外に行かれる方や家から離れられない状況の方もあり、プライベートレッスンはオンラインでもお受けする事にしました。

プログラム内容も4つ提案してありますが、ご要望をお聞きして作りますので、先ずはご相談ください。もしご興味がありましたら、プライベートレッスンをご覧下さい。

 

教える事を楽しんで

一般

 

ダンスを教え始めたのは高校生の時、アシスタントから始まりました。他の色々な物を学んでいらっしゃる方々と同じ様に、私もダンスの道は厳しいものでした。

自分が都内で踊りながらスタジオを運営することは過酷でしたし、足を引っ張られる事もありましたが、大きく学びが進む事にも繋がりました。

プロの世界で見たものは自覚出来ないくらいに沢山の事がありました。素晴らしい先生、先輩方の言葉は私の人生の道しるべとなり大切に胸にしまい歩みました。

スタジオ作りでは、体の使い方を教え、その動きが出来るように導ける様に、また体のケアや皆が伸び伸び出来る雰囲気のスタジオにしたいという願いを持ち歩んできました。

これをクリアーするには何十年という長い年月の勉強と経験、研究が必要でした。

ステージに出たり、ダンスレッスン、ボディの勉強とスタジオの両立は今思えば大変でしたが、自分にとってはやらなければいけない事だと思っていましたし、興味深いものでした。

本当に学んで良かったと思っています。今はスタジオや外部、またはプライベートレッスンなどでも様々な要求をいただく事がありますが、それに応え、喜びの声を聞く事が出来ます。こんな時はとても嬉しいです。

これからも、どんな風に役立てるのか、楽しんで発掘して行こうと思います。